グレンアラヒー蒸溜所はアベラワーの町の郊外に
1967年設立。
これまではブレンデッドウイスキーへの原酒供給をメインに行っており、シングルモルトはインディペンデントボトラーからわずかにリリースされるのみの極めて希少な銘柄でした。
シングルモルト界の伝説的プロデューサー、
ビリー・ウォーカー氏がシングルモルトとしての「
グレンアラヒー」の可能性を見出し、2017年に大手メーカー傘下から所有権を取得。
こうして
グレンアラヒー蒸溜所は独立を果たし、ブレンド用の原酒に使われ日の目を見ることがなかった数万丁の樽はビリーの手により静かにその輝きを取り戻し始めました。
岩の谷(Glenallachie)に佇む白壁の蒸溜所は新たな命を与えられ、ウイスキーの故郷スペイサイドでシングルモルトの蒸溜所としてゆっくりと動き出したのです。
今回の一樽は、グレンアラヒー蒸留所からのカスクサンプルの中から選定したのは、ルビーポートホグスヘッド13年熟成原酒。
ルビーポート樽らしい、野イチゴやラズベリーといったベ リーフルーツのアロマと味わいを感じながら、ワイニーさやタンニンといった部分は控えめにコントロールされており、ベンリアックやグレンドロナックで習得したウッドフィニッシュの技法が如何なく発揮されている一樽。
開栓時から、楽しむことができる一本。是非お楽しみください。
~テイスティング・コメント~
香りは、フルーツグミ、サクランボのロリポップ、熟したプラム、野イチゴ、ルビーグレープフルーツ、モカ、ジャックローズ、バラ、樟脳、かすかにメンソールやロゼワイン。次第に、ライスプティング、イチゴ牛乳。
口に含むと、赤いベリー系のフルーティーさと透明感のある甘さが伸びていき、サクランボ、ラズベリーパイ、熟したプラム、ピーチシャーベット、ターキッシュディライト。フィニッシュは、浅入りコーヒー、キャラメルやシナモン、クローブ。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)