ミズナラと同属のチンカピンオークのバレルで13年熟成させた日本市場向けシングルカスクで、カスクストレングスボトリング。
~テイスティングコメント~
色はリッチなマホガニー。グラスに注ぐとワックスのニュアンスを含んだコムハニーのアロマにマジパンやヘーゼルナッツといったナッティさが加わり、アニス、微かにトリュフ、糖蜜がゆっくりと姿を現れます。
口に含むとややオイリーで、キャラメルの味わいと共にオレンジピール、ヘザーハニーが口の中を満たします。少し遅れてリコリスの枝をかじった時のようなタンニンの混ざった甘味やダークチョコレート、シナモンが加わり、さらに奥行きのある味わいへと変化します。
フィニッシュにかけてデメララシュガーが現れ、心地よい余韻が続きます。
チンカピン樽由来のキャラメルやナッツ、スパイス等のキャラクターをたっぷりと湛え、豊かな表情を見せてくれるシングルカスクです。
グレンアラヒー蒸留所は、アベラワーの町の郊外に1967年に設立された蒸溜所です。これまでブレンデッドウイスキーへの原酒供給をメインに行っており、シングルモルトとしては極めて希少な銘柄でした。シングルモルト界の伝説的プロデューサー、ビリー・ウォーカーが、「グレンアラヒー」の可能性を見出し、2017年、グレンアラヒー蒸溜所は大手メーカー傘下から独立を果たしました。
「グレンアラヒー10年 カスクストレングス」のワールドベスト受賞だけでなく、ビリー・ウォーカー自身もウイスキー業界の功労者を顕彰する「ホール・オブ・フェイム」で2021年にウイスキー殿堂入りし、今後が益々楽しみな蒸溜所です。
今もなお、最も注目を集めている蒸留所の一つです。
(以上、輸入元資料より)