今回ご紹介する一樽は、東京・吉祥寺に拠を構える、ラムの名店「スクリュードライバー」様とダブルネームで瓶詰した特別なコラボレーションボトリングをご紹介いたします。
キングスバリー社は、スコットランド・アバディーンに設立し1989年よりシングルモルトのボトリングを開始、その後ロンドンに事務所を構え、専門的な蒸留酒を取り扱っている、インディペンデント・ボトラーです。ウイスキーは勿論ですが、ラムのシングルカスクリリースを古くから行ってきたボトラーとしても知られています。
今回は、信濃屋スピリッツバイヤーとスクリュードライバー海老沢氏の二者でカスクサンプルのテイスティングを行い、キングスバリー社所有のカスクサンプルの中からバルバドス島/フォースクエア蒸溜所の2006年蒸溜/14年熟成のシングルカスク原酒をカスクストレングスでボトリングしました。
非常にバランスのとれた香りと、 ”甘味・渋み・スパイシーさ” へと綺麗なグラデーションでゆったりと変化する味わいがしっかりと楽しめるFOURSQUAREらしい1本です。
---Tasting Note ---
製糖工場にいるかのような香ばしく湿度のあるキビの香りをベースに、 バニラ・ドライココナッツ・熟れたバナナ・ホワイトムスクの甘やかさ、 ローストアーモンド、炒った小麦、ビスケットの香ばしさは、深いドライアプリコットのアロマへと変化する。
クリーミーな口当たり。リンゴの蜜や蜂蜜入りのアップルティーの柔らかな甘みや、焦がしたザラメ、八ツ橋のニュアンスが、 徐々にレモンのワタ、浅煎りのコーヒー豆のフルーティな苦味へと変化。 余韻は長く、終盤はハッカやジンジャーのスパイシーさが鼻裏に広がる。
(SCREW DRIVER 海老沢氏)