、2023年にウィスク・イーの代表一行が蒸溜所を訪れた際に創業者であるアンソニー・ウィルズから特別に提供されたシングルカスクです。当初予定されていたテイスティング以外にウエアハウスでアンソニー自ら数本のカスクをバリンチでサンプリングし、アンソニー、プロダクションマネージャーのロビン、ウィスク・イーチーム共同でコンディションをチェック。最も飲み頃に達していて、且つ日本人の味覚に合うものが選ばれた、まさにキルホーマン蒸溜所の創業者が日本に贈る特別な1本と呼べるボトリング。
▼テイスティング・コメント▼
色はゴールド。グラスに注いだ瞬間から躍動感あるピートスモークが広がります。海のニュアンスもたっぷりと感じられ、レモンクリームをサンドしたウエハース、ほのかにバニラ、灰や太陽を浴びた大地の香りが広がります。
口に含むとオイリーで、どっしりとしたピートスモークを追いかけるようにハチミツやリンゴ飴、プラム、アプリコットが口の中を満たし、芳醇な甘味に包み込まれます。
フィニッシュにかけて潮の味わいやスパイスが徐々に膨らみ、温かな余韻が続きます。
溌剌としたスモーク感が楽しめるだけでなく、そのスモークをしっかりと包み込んでくれるフルーティで豊かな甘味が、実年数以上の味わいを感じさせてくれます。数ある樽の中から創業者自ら傑出した出来栄えと評価した特別な1本をどうぞお楽しみください。。
2005年、アイラ島に124年ぶりに誕生したキルホーマン蒸溜所は、19世紀のアイラ島では一般的であったファームディスティラリー(農場蒸溜所)を再現し、使用するモルトの一部を自社の畑で栽培しています。
アイラ島産ピートをたっぷりと焚き込んだフェノール値50ppmのヘビーピーテッド麦芽を、1組の極小ポットスティルで丁寧に蒸溜しています。
2020年で創業15年を越え、アイラ原酒の難局が続くなかで 世界市場でも人気の高まりを予感させ、一つの光明ともなる注目の存在です。