商品コード:2700000980026
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***以下、乾杯会ご案内文より転載***
乾杯会は愛好家の鄭 冲 氏が2022年に立ち上げた、ウイスキー愛好家のための会員制組織です。 調達した原酒による乾杯会向けのリリースはいずれも好評であり、新進気鋭のブランドとしてウイスキー愛好家間での認知度、評価も高まってきています。 今回のリリースは、北アイルランド地方にある、アイリッシュウイスキーと言ったら避けては通れない代表的蒸留所Bのモルト原酒です。この原酒は2005年の蒸留、1st fillバーボン樽で熟成、2019年に別メーカーへの販売が決まったことで樽から払い出されたものの、ほどなく感染症による世界規模の混乱が発生。休業や取引の中止を余儀なくされるケースも珍しくない中で、乾杯会のもう一つのリリース同様、タンクの中で保管されたままとなっていました。 原酒の特徴としては、ややドライで華やか、そしてフルーティー。アイリッシュウイスキーらしいケミカルな個性と、バーボン樽由来の黄色系のフルーティーさが織りなす華やかな味わい。加水であればアイリッシュらしい軽やかな風味となる酒質は、カスクストレングスで膨らみとボリュームがあり、スパイシーなアクセントと合わさって飲み飽きない1本に仕上がっています。 また、約5年間のタンク保管は、ウイスキーにおける瓶内変化と同等の影響を原酒にもたらしたと考えられ、樽感が適度なところで抑えられている一方で、通常の12年前後熟成カスクストレングスのウイスキーより奥行きとまとまりが感じられます。 ラベルには原酒の個性から想起されたとして作品として、選定者である鄭氏のアイディアにより伊藤若冲作の代表作、動植綵絵・群鶏図を用いています。 群鶏図の特徴は、トサカの赤や羽の色合いから一見すると鶏の絵であることは伝わるものの、13羽の鶏が重なるように描かれていることで、若冲の作品らしく緻密さが感じられつつも、どの羽がどの鶏のものかわからない、というミステリアスな点にあると語られています。 本ウイスキーもまた、13年熟成で払い出されたことで樽感よりも酒質の個性を主とする構成で、アイリッシュらしさがわかりやすく感じられるだけでなく、上述の経年により酒質由来の風味と樽由来の風味の分離感が少なく、余韻にかけての一体感に繋がる点が群鶏図との共通点であると言えます。 13羽のミステリアスな群鶏と、13年熟成のミステリアスなアイリッシュウイスキー。人気のフルーティーな個性に留まらない、謎めいた共通要素の共演を是非お楽しみください。
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