商品コード:2700000980019
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***以下、乾杯会ご案内文より転載***
乾杯会は愛好家の鄭 冲 氏が2022年に立ち上げた、ウイスキー愛好家のための会員制組織です。 調達した原酒による乾杯会向けのリリースはいずれも好評であり、新進気鋭のブランドとしてウイスキー愛好家間での認知度、評価も高まってきています。 今回のリリースは、鄭氏と中国の愛好家グループ”Lucky Choice”が共同で入手した間違いのない1樽。近年のウイスキー市場で人気急上昇、グレンバーギー蒸留所の1995年蒸留、当たり年とも評価されるビンテージのシングルモルトウイスキーです。 酒質としては間違いなく、熟成樽もアメリカンオーク・ホグスヘッドで、そりゃこうなりますよねという桃やパイナップル、熟した杏や洋菓子を思わせる、前評判に恥じないリッチな甘さとフルーティーなフレーバーが特徴。 一方で、本ウイスキーの香味は王道的なのですが、本リリースは通常であれば1995年蒸留で2024年の瓶詰だと28年~29年熟成となるところ、2018年に樽から払い出され約6年間タンクで保管されてきたため23年熟成表記になるという、少々特殊な素性を持ちます。 なぜタンクでの保管となったか、それはウイスキーとしての完成度を求めるが故の払い出しから、その後偶発的に発生した感染症による世界規模での混乱が、本原酒の存在を一時的に市場から消し去ってしまったことにあります。 本リリースは度数が50%を切り、樽感も強めで濃縮されたフレーバーからも、あと1年、2年熟成させたら過熟になっていたと推察される飲み頃ギリギリのラインにあります。樽から払い出し、一時的にタンクに保管して引き取り先を探す等、リリースに向けて調整をしていたところ…。 その後発生した混乱は、現代を生きる我々なら誰しもが知っていることでしょう。休業や取引の中止を余儀なくされるケースも珍しくない中で、この原酒もまた乾杯会のもう一つのリリース同様に、タンクの中で保管されたままとなっていました。 本エピソードの真偽は定かではありません。しかし今ここにあるウイスキーから感じられる香味は、それを裏付けるに足るものと言えます。 ラベルは乾杯会の鄭氏が本原酒から感じた香味要素を、そのままイラストにして表現しています。 また、単に果実系のフレーバーではなく、加熱調理や熟した状態など何らかの変化が生じた果実であったり、洋菓子や花を思わせるアロマが潜んでいたりと、複雑さを伴う構成が印象的な1本。 樽以外の環境、6年という期間もたらした変化がその一端を担っているのかもしれません。 当たり年の前評判を裏切らない、リッチでフルーティーなスペイサイドモルトをお楽しみください。 ウイスキーより奥行きとまとまりが感じられます。
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