今回は、第一弾・第二弾とご好評頂いた本シリーズですが、第三弾は海を越えて、本場スコットランドにある、A.D. ラトレー社に依頼し、同社との共同での企画致しました。
およそ二年の月日をかけて試作ややり取りを重ねた結果、今回は
グレーンウイスキーを使用せず、原酒本来味わい(Purity)を重んじる方向で話がまとまりました。主にローランドモルト(恐らくディアジオ社所有のクラシックなモルトウイスキー)を中心に、ハイランドモルト等、数種のスコッチモルトのみで、幸いに「10年以上」の熟成を経たモルトウイスキーのみでブレンドを構成することが出来ています。度数は、Purityを意識する分、若く素朴な味わいになるので、カスクストレングスではなく50度の加水にしました。
「味わいは、まっすぐで透明度が高い。飾らなくても凛として美しい。程よいボリューム感とすんとした綺麗な輪郭のあるモルト。夏の露店で食べるみかん飴のような透明感のある甘みとささやかなフルーティーさ、次第に冷たい煎茶とかすかなスパイシーさやスモーキーさが現れる。 ブレンデッドモルトなので濃い目のハイボールは勿論、甘みが活きてくる冷やした飲み方もオス スメ。ハーフロックや水割り、ロックで。 日月緑酒の新作を是非お楽しみください
日月緑酒・・・太陽と月から転じて、昼夜いつでも楽しめる良い御酒という意味を持ちます。
オリジナルラベル・・・蒸留所やウイスキーの香りや味わいのイメージから、
画家 加藤美紀氏による書き下ろしの作画をラベルに使用。
背景は、グラスゴー市議会議事堂。今回の枠は、グラスゴーの市章の4つのモチーフ、詩にある「飛ばなかった鳥、育たなかった木、鳴らなかった鐘、泳がなかっ た魚」。守護聖人マンゴーの奇跡の話から。女性は、テイスティングコメントからイメージして頂き、 綺麗な黒髪のお嬢様。可愛くて上品でありつつ、ツンとした雰囲気も。落ち着いた紫に華やかな柄 の着物、可愛らしい水玉の日傘。今回の製造は海外スコットランドの蒸留所ですので、これまでの 和傘ではなく洋傘仕様になっております。
---Tasting Note ---
クリーンでフレッシュ。凛としたフルーティーな香り立ち。モルトの輪郭を感じ、温州みかんや青りんご、ジンジャーエール、雨上がりの草原を抜ける風。
口に含むと、ソフトな口当たりで、つるりとした小綺麗なモルトの輪郭を感じる。シトラス、青りんご、ジンジャーシロップ、みかん飴、白あんの最中。
フィニッシュは、クリーンでフレッシュな余韻が続く。白あん、冷たい煎茶、カルダモンやチリペッパーのスパイシーさ。余韻に微かにグラッシーさを伴う。
(Tasted by弊社スピリッツバイヤー)
A.D.RATTRAY